導入を即決。MPPは理想以上の自動化システム。
はじめにMPPを導入したきっかけを教えていただけますか?
当時、弊社では取引先の増産にどう対応するかでとても悩んでおりました。おかげ様で仕事の依頼は尽きない反面、社員に無理な残業をさせないと対応しきれなかったのです。
どうにか現状の人員で生産性を上げて、社員の働き方も守らなければいけない。簡単に実現できることではありません。そんな時にJIMTOF(ジムトフ)でマザックのMPPと出会いました。
弊社は効率的に夜間稼働、省人化対応が可能な自動化システムを求めていました。MPPはまさに求めている自動化システムでしたので、導入を即決しました。
実際にMPPを導入、活用してみていかがでしたか。
MPPの導入効果は、期待以上のものでした。MPPは夜間連続稼働し、アルミやステンレス材の加工をスケジュール化し、自動化対応を行っています。弊社ではVARIAXIS i-600+MPP、VARIAXIS i-700+MPP、さらにVARIAXIS i-300 AWCの計3つの自動化された5軸加工機を導入し、部品の大きさや加工の工程によって使い分けて活用しています。
1度のワーク取付作業で、5軸加工機ならではの多面加工が可能です。
またパレット数も多く、多種類の部品を連続して段取りすることができるため、多品種少量・複雑形状の加工を行っている企業にはうってつけです。
また加工の手段、設備の稼働時間が増えたことで、削り出しの仕方ひとつからお客様に提案できるようになったことも大きいですね。今までのやり方に対して「こういう風に削ればより高精度かつ高強度に作れますよ」といった提案や、生産効率・加工効率が向上する提案ができるようになり、お客様にも喜んでいただいています。
さらに、メリットの一つとして、連続加工による生産性の向上と複雑形状の加工を内製化することができたため、輸送コストの削減もできました。
機能性はもちろん、手厚いサポート体制が何よりも心強い。
MPPを導入することで特に生産性が向上されたと伺っています。具体的にお聞かせ願えますか?
一番大きいのは社員に無理な負担がかからなくなったことですね。従来ですと、オペレーターがついている必要があり、残業や休日出勤も必要でした。今では2台のMPPで50種類のワークを昼夜連続加工することが出来、オペレーターの作業時間を約40%も減らせているのです。
残業や休日出勤が減れば人件費が削減され、全体のコストダウンにも繋がりますし、昨今の働き方改革、ライフワークバランスにもマッチしていて願ったり叶ったりです。
マンパワーで対応するしかなかった取引先の増産にも、無理をさせずに対応できるようになりました。
自動化システムの導入は会社にとっても、社員にとってもプラスになったのですね。導入にあたって懸念はありましたか?
マザックの機械を新しく導入する際に、担当者の方が毎日つきっきりで対応とアドバイスをしてくれたので心強かったですね。
あとはぜひマザックの山崎社長の話をしたくて。
MPP導入後に山崎社長が弊社の工場にいらした時、サポート体制は大丈夫かと気遣い、現場のスタッフに声をかけて要望を聞いてくださり、とても真摯に接してくださったのです。
本当に良い会社、素晴らしい会社だと感動しました。
実際に導入後のサポート体制はご満足いただけているでしょうか?
ええ、安心感がありますね。導入後も定期的に研修していただいていますし、オンラインテクニカルサポートも頼りになります。トレーニングスクールには、毎年新入社員に受講させており、社内教育だけでなく、メーカーから直々に教わることをさせていただいています。
あとは保守契約の内容も素晴らしいです。一般的には機械が壊れた時に都度修理費用を支払う保守契約が多い中、マザックは年払いの保守契約。しかも年払いだからと対応が遅い、適当なんてことは一度もありません。必要な時はすぐ来てくれますし、早くて丁寧な仕事をしてくれます。
なかなかマザックのような手厚いサポートにはお目にかかれませんね。
社内的な都合ではありますが、経理の目線では、いつ・いくら支払うか分からない費用より、年間で支払う金額が決まっている方が、管理・対応がしやすいです。
これからの時代に対応できるよう、新しい加工にチャレンジしていきたい。
最後に御社の今後の挑戦について教えてください。
今後はアルミ、ステンレス材の加工で蓄えた技術をさらに磨きながら、より難削材の加工にもチャレンジしていきたいですね。
MPP導入で人的リソースに余裕を持たせられるようになったので、例えば3D形状などの異形状で難しい加工や難削材の加工など、新しい加工に挑戦することでお客様の信頼を獲得していきたいです。
直近ではある製品の次世代機の試作に取り組んでいるのですが、ぜひマザックの機械を活用し、製作を軌道にのせて受注に繋げたいです。
また、機械もそうなのですが、「人が力、技術が力」という気持ちでおります。
機械に負けることなく従業員の皆さんの心も大事にして、世の中に貢献できるより良い企業でありたいと思います。