CUSTOMER VOICE
11
不二精機株式会社 様
導入製品:VARIAXIS i-300 AWC、MAZATROL DX

多品種極少量生産を実現する
一貫したモノづくりへの挑戦

省人化への取り組みで更なる進化を
人にしかできない付加価値を高めるために

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11
不二精機株式会社 様
導入製品:VARIAXIS i-300 AWC、MAZATROL DX

多品種極少量生産を実現する
一貫したモノづくりへの挑戦

省人化への取り組みで更なる進化を
人にしかできない付加価値を高めるために

不二精機株式会社様にインタビュー

不二精機株式会社様(福岡県福岡市)は、「包あん機」のメーカーとして1962年に設立しました。同社が日本で初めて開発した「おにぎり自動成形機」は、主力製品として国内市場で80%のシェアを誇り、圧倒的な存在感を示しています。現在では、100種類以上の食品加工機械を手がけ、食品業界に省力化・自動化システムの提案を続けています。

多品種極少量という特徴的な生産体制の中、一貫したモノづくりを実現し、人にしかできない付加価値を高めるため、省人化へ積極的に取り組み、更なる進化を目指しています。
機械導入のきっかけ、導入後の変化、そして今後の展望について、常務執行役員 工場長 平木 暢様、製造部 グループ長 平野 良祐様、現場オペレータの方にお話を伺いました。

不二精機株式会社 様
導入製品:VARIAXIS i-300 AWC、MAZATROL DX
会社概要

代表取締役社長:青木 太志
本社所在地:福岡県福岡市博多区西月隈3-2-35
創業:1958年5月

事業内容:
米飯加工機械
食品機械全般
製菓、製パン機械 製造販売

設備機: 
複合加工機、5軸加工機、立形マシニングセンタ、CNC旋盤

事業とのシナジーを感じた、マザトロールとの出会い

マザック機を導入したきっかけは?

マザック機を初めて導入したのは、30年以上前です。
当時、開発した製品のコア部品の加工のため、複合加工が可能な旋盤を探していたところマザックのSLANT TURN 25 ATC MILL CENTERに出会いました。簡単で早い対話式プログラム”マザトロール”の使い勝手の良さが社内でも好評で、多品種極少量のモノづくりにも相性が良かったことが、その後に続くマザック機導入の大きなきっかけとなりました。
現在では、本社工場、第二工場、第三工場に合わせて10台のINTEGREXと2台のVARIAXISを導入し、おにぎり自動成形機の主要部品を加工しています。
(常務執行役員 工場長 平木 暢様)

新たに見えた課題、省人化への挑戦

VARIAXIS i-300 AWCを導入した背景は?

内製部品加工部門である私たちの部署では、製品に使用される多くの内製部品を生産しております。加工設備も年々増設しながら対応量を増やしてきましたが、昔ながらの「人ありきの生産体制」が続いており、今の働き方では限界がくると感じていました。そんな矢先に出会ったのが、VARIAXIS i-300 AWCでした。
5軸加工に加え、最大40個のワークを長時間自動運転することが可能なため「この機械なら現在抱えている問題を解決できるのでは」と期待し、導入しました。

導入後の効果はいかがでしたか?

従来は、1パレットの単体機で、日中は人が張り付いて加工を行い、夜間は短時間の無人運転を行っていました。無人運転は長くても1時間が限界でしたが、VARIAXIS i-300 AWC導入後は、平均10時間。週末には18時間を超える日もあり、現在は平均10種類のワークを加工できています。
稼働時間も年々伸びており、増員していないのに、生産量はこれまでに比べて約30%増えました。
(製造部 グループ長 平野 良祐様)

多品種極少量のモノづくりを支える、 マザックのデジタルソリューション

多品種極少量の生産体制に応えるため、部品のプログラム作成には定額制のデジタルサービス「MAZATROL DX」を導入しています。
以前は、加工現場の機械1台1台で直接プログラムを作成しており、多くの工数が費やされていました。複数台分の加工プログラムをまとめて作成できれば、オペレータが1人ずつ機械に張り付く必要もなくなり、分業も進むと期待し、導入しました。
お客様への省人・省力化の提案に説得力を持たせるためにも、私たち自身が生産現場で省人化を実践しています。

MAZATROL DXの評判はどうですか?

CAD/CAMでのプログラム作成とは違い、普段使い慣れている対話式のマザトロールプログラムがPC上で直接作成できるので、経験が少ないオペレータでも簡単にプログラムを作成をすることができ、社内でも好評です。
(機工課 主任 岡野 靖治様)

MAZATROL DX 導入の効果はいかがでしたか?

事務所にいながら進捗管理やプログラム作成ができるようになったので、機械に張り付く必要がなくなりました。作業も効率化され、新規製作部品のプログラム作成時間は、従来よりも10%程短縮されました。
さらに、予測工数として製品の加工時間が加工前に算出され、見積もりも行うことができるので、ベテラン社員に依存することなく業務が行えるようになりました。
(機工課 松尾 裕貴様)

更なる飛躍に向けた、人にしかできないモノづくりの価値向上

おにぎり自動成形機の国内シェア8割強を誇るトップ企業が見据える、次なる展望とは?

今後のシェア拡大や海外市場への販路拡大を見据え、我々に課されたミッションとして、製品の品質を維持しながら、常に生産性を向上させていかなければなりません。生産性向上と社員の働きやすさの両立を実現するためには、機械設備やソフトウェアの技術を最大限に活用し、人にしかできない仕事 -教育、段取り、工程管理、改善活動- に時間を充てる必要があります。
我々の製品の性質上、多品種極少量の生産体制から逃れることはできません。その中で、人にしかできないモノづくりの付加価値をいかに高め、進化させていくのか。その実現に向けたきっかけを、マザックさんに期待しています。