CUSTOMER VOICE
09
株式会社大前製作所 様
導入製品:3D FABRI GEAR 400Ⅲ、FT-150 FIBER

アイデアを駆使して新たな製品分野にチャレンジ

迅速な納期とそれに見合う価格、品質の飽くなき追求

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株式会社大前製作所 様
導入製品:3D FABRI GEAR 400Ⅲ、FT-150 FIBER

アイデアを駆使して新たな製品分野にチャレンジ

迅速な納期とそれに見合う価格、品質の飽くなき追求

株式会社大前製作所様にインタビュー

株式会社大前製作所様は大前陽一社長の祖父が1951年に創業しました。当初からパイプ曲げ加工を手がけ、トンネルの内壁を固めるコンクリートを流し込む際に使われる鉄製の型枠などを得意としていました。事業内容の拡大に伴い、板金・製罐(せいかん)分野にも参入。現在は主に本社でパイプ製品、河内工場で板金・製罐製品を加工しています。

同社が本拠を置く東大阪市は、大阪でも屈指の製造業集積地。伝統的な「職人技」を持った金属加工業者が立ち並んでいます。
こうした環境下で、大前製作所様は2002年に初めてのレーザ加工機となるSPACE GEAR-48 Mk Ⅱを導入。その後も、3D FABRI GEAR 400Ⅲ、SUPER TURBO-X 3015、FT-150 FIBERと最新鋭のマザック製レーザ加工機を導入されています。

株式会社大前製作所 様
導入製品:3D FABRI GEAR 400Ⅲ、FT-150 FIBER
会社概要

代表取締役社長:大前 陽一
創立:1951年2月

事業内容
金属加工全般 
・パイプ製品
・板金、製罐加工
・パイプ・形鋼長尺レーザ加工

パイプと板金・製罐加工で事業拡大、マザックのレーザ加工機で合理化に挑む。

どのような経緯でマザック機を導入されたのですか?

2000年前後から、食品機械のフレーム加工などの仕事が増えてきました。水回りで使われる機械が多いので素材は主にステンレスです。

当時は現場で職人さんが自分で型紙を作って鉄板を切るという作業が当たり前のように続けられていました。その光景を見るたびに「なんと非効率なことをしているのだろう」と感じていました。合理化策を求めてあれこれ考えていた矢先に、マザックのテクノロジーセンタでレーザ加工機の展示会が開かれることを知りました。業界でも実用的なレーザ加工機が話題になり始めていた時期です。そこで、当時販売されていたSPACE GEAR-48 Mk Ⅱをはじめて見て、ほかのメーカーにはなかった、板金切断とパイプ加工が1台のレーザ加工機に集約されていることに惹かれ、迷わず購入を決めました。

その後導入された各種のレーザ加工機の貢献度はいかがですか?

河内工場に設置した3D FABRI GEAR 400Ⅲは形鋼であれパイプであれ、高品質の製品を迅速に仕上げられる点が素晴らしく、2015年頃からパイプ加工にも価格競争力が求められていたこともあり、品質や形状だけでなくコストの面でも他社では対応が難しい仕事を多数受注することができました。例えば、公共事業に関連する量産品にも対応しています。

SUPER TURBO-X 3015は2019年に導入した平板加工用のレーザ加工機です。一般的な機械の半分以下の設置面積で済むテーブル駆動方式は省スペースにも役立っています。

FT-150 FIBERは導入して間もないですが、すでに取引先からも高い評価をいただいています。今後は建設機械の「重機」からディスプレイの「什器(じゅうき)」まで、幅広い産業に及ぶフレームやパイプ製品の加工に注力していくつもりです。

1日がかりがわずか数分に短縮されるケースも。

レーザ加工機の導入で、貴社のビジネスはどのように変わりましたか?

導入機はいずれも当社が目指す、お客様本位のクイックレスポンスを引き出していると思います。
この仕事はスピードが命です。立場を変えれば分かることです。迅速な納期とそれに見合う価格と品質で「お客様に笑(よろこ)んでいただける商品」を送り続けたい。
それを支えてくれているのがマザックのレーザ加工機です。

3D FABRI GEAR 400Ⅲは食品機械や水処理関連の部品加工を数多くこなしています。SUPER TURBO-X 3015も食品機械と産業機械の部品加工における主力機として活躍しています。
導入効果を生産リードタイムという点から見ると、SUPER TURBO-X 3015はSPACE GEAR-48 Mk Ⅱに比べ、平板切断において20%の時間短縮を達成したケースもあります。
FT-150 FIBERも同様に、今までボール盤やフライス盤などを使って行われていたものがワンチャッキングで、わずか数分のうちに高い精度で加工できるようになりました。
2~3人を要したオペレータも一人で済む。ですから、効率的な人員配置を行うこともできます。
何より、どの機種も使い方とアイデア次第で、これまで考えられなかった加工方法を試し、新たな製品分野に挑むことができるのは大きな利点です。

5年以内を目途にオリジナル製品を展開へ。

東大阪市という製造業の集積地で存在感を示すための方策は?

共に東大阪を拠点にしながら、異なる素材を扱う製造業10社でつくるチームの一員として活動しています。
当社は「金属加工業」の立場から町工場改革を起こそうと考えています。その一環で、鉄の溶接や切断を一般の人たちにもより身近に感じてもらえるよう、工場スペースの一部に自由に使えるレンタルスペースを設け、運営をはじめました。これまで地域に呼び掛けて行ってきたワークショップがいつでもできるようになったのです。

このレンタルスペースを通じて、地域の人たちや就職活動者に当社を知ってもらう機会になれば嬉しいです。
今後、この活動を続ける中でオリジナル製品を製作、販売したいと考えています。
構想では、5年以内を目途に軌道に乗せる方針です。